2022-01-01から1年間の記事一覧
うっかり鉄道 (幻冬舎文庫) 作者:能町みね子 幻冬舎 Amazon 私はわりと鉄道に乗るのが好きなほうだと思う。新幹線で行けるところに鈍行で行ってみたり、1つの路線の始点から終点まで乗ってみたり、そのくらいのことはする。でも、ものすごい鉄道が好きなの…
([く]4-1)卵町 (ポプラ文庫) 作者:栗田有起 ポプラ社 Amazon この人の本はよく読んでいるほうかなあ、と思うのだけれど、だいぶ久しぶりに読んだら、こんな感じだったかな、とちょっと不可思議な気持ちになった。 生きていれば、失くしていくものは増えてい…
むらさきのスカートの女 (朝日文庫) 作者:今村 夏子 朝日新聞出版 Amazon この人のことが、ずっと気になる。はじめて読んだときに、本の中に出てくるような人たちのことを描ける人がいるんだな、と思って、すごいほっとした気がする。 そういう以前に読んだ…
杜甫 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫) 作者:黒川 洋一 KADOKAWA Amazon だいぶ前に読み終わっていたのに、書き忘れていた。 高校の授業で習ったはずなのだけれど、当然のように記憶の彼方であった。杜甫だと思っていた詩が杜甫じゃ…
なんとなく気が向いて、映画館に行く。これを見よう、とか強く思わずに、時間がちょうどいいし、特に何の前情報もなく見た。 そうしたら、じわじわと泣けてくる映画だった。こんなことは起こり得るはずないけれど、あったらいいな、と誰でも思うんじゃないだ…
映画チラシ『掘る女 縄文人の落とし物』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚 ノーブランド品 Amazon あまり言ってなかったけれど、私は意外と縄文時代のものを見るのが好きだ。つまり、土器とか土偶とか、そういった類のもの。博物館にある貝塚の展示をぼーっ…
映画チラシ『スワンソング』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚 ノーブランド品 Amazon 映画館で予告を見たときに、これを見にいこう、となることがたまにある。ということで、この映画を見にいくことにした。 細かい説明は特にない。死に近付いたり、遠のい…
ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし 求龍堂 Amazon フィンランドの映画が上映していると知って、早速見にいく。空や海(湖かな)や森や、建物や服装、そういうものを見るだけでも、いいなあ、という気持ちになる。 そんな気持ちいい風景に反して、映画の内…
大人は判ってくれない/あこがれ Blu-ray ジャン=ピエール・レオ Amazon こんなに通じあえない人間同士があるのか。本当に判ってくれない。判ろうともしていないからだろうか。 一瞬近づいたかな、と思ったら、次の瞬間にはもう遠く離れていて、その日、その…
MARKETA LAZAROVA Magda Vasaryova Amazon 毎月映画を見にいこう、という計画は先月体調を崩して早速挫折したのだが、また今月から始める。まあ、このくらいの気持ちでいたほうが続くであろう。と思いたい。 何かを見たり聞いたり、何かをインプットするとき…
きまぐれロボット (角川文庫) 作者:星 新一 KADOKAWA Amazon 最近までドラマを放送していて、やっぱり面白いよなあ、と久々に読みたくなって手に取った。今までに何冊か読んでいて、どの本を読んでいないのか、正直わからなくなっている。たぶん、これ、読ん…
朝が来るまでそばにいる(新潮文庫) 作者:彩瀬まる 新潮社 Amazon 前々から何度か書いているけれど、人の死が出てくる話が好きじゃない。それだけで劇的になってしまう、人の感情を揺さぶってしまう出来事だから、本当に話の中で必要で十分なものなのか、考…
チェコに学ぶ「作る」の魔力 作者:あまの さくや かもがわ出版 Amazon マイフィンランドルーティン100 作者:週末北欧部 chika ワニブックス Amazon 旅行したい、どこか遠くへ行きたい、という思いが溢れる、今回の本のチョイス。もういい加減、どこかへ行き…
少年(新潮文庫) 作者:川端康成 新潮社 Amazon この年になっても、まだ新しい本が出てくる、ということがただただすごいなあ、と思って読んでしまった。 昔書いた日記や記録を、とにかくまとめました、というような本。少年という題名で、1人の少年にスポ…
叫びとささやき ≪HDリマスター版≫ [DVD] キングレコード Amazon 月一で映画を観よう、と昔思って、まあまあわりと実行していた時期があったのだけれど、パンデミックが起きてから、まったく映画に行きづらくなってしまって、ここ2年でたぶん2、3回しか映画館…
純喫茶コレクション (河出文庫) 作者:難波里奈 河出書房新社 Amazon ブラックコーヒーを飲まないのに、喫茶店が好きだ。内装が好きとか、カップが好きとか、いろいろあるけど、そういえば、子供の頃によく喫茶店に連れていってもらっていたからかもしれない…
追懐の筆-百鬼園追悼文集 (中公文庫 う 9-15) 作者:內田 百閒 中央公論新社 Amazon 今まで読んだこの人の本の印象だと、勝手気儘で我が道を行く、という感じがして、友達とか少ないんじゃないかなあ、と思いこんでいたのだけれど、そんなことはなかった。こ…
めちゃくちゃサボっていたので、一気に書くという、大変ダメな行為に出る。感想も新鮮さがないので、今の自分が書くと、本当にこんなこと思ったのかな、と疑問になるところもあるけれど、読み終わった直後のメモに書いてあるから、たぶん当時の自分はそう思…
樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声 (ハヤカワ文庫NF) 作者:ペーター ヴォールレーベン 早川書房 Amazon たまたま聞いていたラジオで紹介されていて、すごい気になったので読んでみた。こういう突然読むべき本に出会うことがあるのだなあ。…
サキ短編集 (新潮文庫) 作者:サキ 新潮社 Amazon 去年のうちに読みおわっていたのに、ここに書くのをめっきりサボっていた。暑いとパソコンを触るのが嫌だし、寒いとただただ動くのが嫌になる。じゃあ、いつ動いているんだ、と思ってしまう。基本的に自分は…