サキ「サキ短編集」

 

去年のうちに読みおわっていたのに、ここに書くのをめっきりサボっていた。暑いとパソコンを触るのが嫌だし、寒いとただただ動くのが嫌になる。じゃあ、いつ動いているんだ、と思ってしまう。基本的に自分は動いていないのかもしれない。

 

この本は面白かったのだけど、面白いよ、と手放しで他人には言えない。度々怖かったり、疲れたりする。ユーモアや風刺と説明には書かれているのだけれど、それよりももっと冷たい。冷静というよりも、ものすごい冷たい目で人間を見ている。冷たく、面白がって、突き放したところで他人と自分を見ている。