2021-01-01から1年間の記事一覧

尾形亀之助「カステーラのような明るい夜」

カステーラのような明るい夜 作者:西尾勝彦,尾形亀之助 七月堂 Amazon 装丁がとてもよいので、画像が出ないのが残念なのだが、自分で手に取ってみるのが一番、ということで(そのうち出るようになるかもしれないが)。 詩集の感想ってどうしようかなあ、とい…

レイチェル・カーソン「センス・オブ・ワンダー」

センス・オブ・ワンダー(新潮文庫) 作者:レイチェル・カーソン 新潮社 Amazon 写真ともども見たいと思って購入したのだけれど、近頃の切羽詰まったような感覚の中で、文章も写真も違う時間が流れているように思える本だった。ゆっくりとちょっとずつ読みた…

絲山秋子「離陸」

離陸 (文春文庫) 作者:絲山秋子 文藝春秋 Amazon だいぶ前に読みおわっていたのだけれど、ワクチンを打ったり、休みがあんまりなかったり、そうこうしているうちに時間が経っていた。ところどころ忘れているような気がするけれど、読んだときのメモに書いて…

中島たい子「ぐるぐる七福神」

ぐるぐる七福神 (幻冬舎文庫) 作者:中島 たい子 幻冬舎 Amazon 何かもやもやしていたり、上手くいかないなあ、と思っているときに、何故かこの人の本に出会う。本屋に行って、必ずこれを買う、と思ってもいないのに、不思議なものだなあ。 七福神巡りについ…

「万葉集」

万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス) 角川書店 Amazon ずっと読んでみたいな、と思っていたのだけど、なんとなく後回しになっていて、ようやく手に取った。 学校の授業で、ますらおぶり、とは聞いてい…

山下賢二「喫茶店で松本隆さんから聞いたこと」

喫茶店で松本隆さんから聞いたこと 作者:山下 賢二 夏葉社 Amazon ちょっと乗り遅れた感があるけれど、ようやく読んだ。少しずつ読んでも、2、3日で読みおわれるくらいなんだけれど、なんだかゆっくりした時間が流れる。 題名のとおり、喫茶店で松本隆さんが…

木村銀次郎「大相撲と鉄道」

大相撲と鉄道 (交通新聞社新書) 作者:木村銀治郎 交通新聞社 Amazon 自分の好きなものが2つとも題名に入っていたら、これは読むしかない。 相撲列車がどんなふうに運行されているのか、とても興味深い。何人もの大きな力士が、ずらりと並んで、列車に乗って…

内田百閒「百鬼園随筆」

百鬼園随筆 (新潮文庫) 作者:内田 百けん 新潮社 Amazon 阿呆列車が好きだったので、この人の本をとりあえず読んでみよう、と思って、まずはこれを手に取ってみた。何はなくとも、この表紙が最高である。描いた人の名前を見て、またにやにやしてしまう。 阿…

尾形亀之助「美しい街」

美しい街 作者:亀之助, 尾形 夏葉社 Amazon ずっと読みたいと思っていた本。自分で詩を書くわりには、私はあんまり詩集を手に取らないのだが、これは発売したときから、読もうとずっと探していて、ようやく今になって見つかった。大きい本屋にはどこにもなく…

福永武彦 訳「現代語訳 日本書紀」

現代語訳 日本書紀 (河出文庫) 河出書房新社 Amazon だいぶ前に読み終わっていたのだけれど、バタバタしていて書くのを忘れていた。その間に、登場人物が多すぎて、話の内容もだいぶ忘れてしまった。 本の前半は、だいたい古事記にも似たような話があったな…

よしもとばなな「チエちゃんと私」

チエちゃんと私 (文春文庫) 作者:よしもとばなな 発売日: 2016/01/29 メディア: Kindle版 本が発売したときじゃなくて、今の自分がこの瞬間に読むべきときに手元にやってくる、ということがたまにある。今回はそれが起こって、不思議なものだな、と思ってい…

丸谷才一「文章読本」

文章読本 (中公文庫) 作者:丸谷 才一 発売日: 1995/11/18 メディア: 文庫 この人の書く文章の端々に滲み出る、知識やユーモアを感じたくて読んでいるところがある。今回もそのような感じ。 終始一貫、良い文章を書きたいなら良い文章を読みなさい、というこ…