あまのさくや「チェコに学ぶ「作る」の魔力」、週末北欧部 chika「マイフィンランドルーティン100」

 

旅行したい、どこか遠くへ行きたい、という思いが溢れる、今回の本のチョイス。もういい加減、どこかへ行きたい。

 

6月に文学フリマ岩手に参加したときに、偶然あまのさんと直接お話しする機会があった。私はかなり会話するのが下手なのだけれど、そのときは何故かチェコの話でとても盛り上がったのだった。イベント時は、本屋で買えない気がする違う本を手に取ったのだけれど、それを読み終わってからこの本を手に取った。

 

会話をしたときの優しくて楽しそうな人柄と、チェコが好きな気持ちがはみ出している本。それと同時に、作る人にある、頑固さや狂気、揺るがない意志も垣間見える。チェコの人も似たような感じなのかなあ、と思うと、なんだか勝手に親しみを持ってしまう。作る人って作る人を好きになってしまうというか、無条件に受け入れてしまうところがある気がする。あまのさんの人柄と相まって、いろんな素敵な人と出会えているのかもしれないなあ、と思うと、ちょっと羨ましい。

 

それにしても、意外とチェコのことを知っていた自分にビックリした。知っているというよりは興味があるという方があっているかもしれないけど。人はたしかに歴史の中に生きなければならない。自分の力でなかなか変えることのできないものの中で生きて、何かを感じて、何かを作る。果てして今の歴史の中で、私は何を作るのかな、と思ってしまう。

 

どこかへ行きたいなら、どこへ行きたい、と問われるなら、とにかく北なのである。現在、めちゃくちゃ暑いのである。

 

でもフィンランドは格別だと思う。ムーミンマリメッコ大自然も、私の好きなものしかないのではないか。なんでそんなに思い入れがあるのか、と思ったら、子供の頃のあだ名が何故か、ムーミンだったのである。別に顔が似ているわけではない(と思いたい)。でも、それをきっかけにムーミンを全部読んだら、似ている気がひしひしとする。臆病で、スナフキンにとにかく憧れる、そんな姿はたしかに自分と重なる。

 

この本を読むと、とにかくフィンランドに行ってみたい気持ちが盛り上がる。ヘルシンキを全身で楽しむ姿が描かれていて、やっぱりいいところなんだな、と憧れが募る。この憧れが現実になることはあるのだろうか。

 

ああ、とりあえずチェコにもフィンランドにも行きたい。どこかへ行きたい。