内田百閒「第三阿呆列車」

 

第三阿房列車 (新潮文庫)

第三阿房列車 (新潮文庫)

 

 だいぶ前に読みおわっていたのに、書いておくのを忘れていた。

 

永遠に続くような気がしても、終わりは来てしまうのだなあ。でも、なんだか、いまだにどこかで列車に乗って、どこかに何をすることもなく、この人がいるのではないかなあ、と思ってしまう。きっと、そんなふうに過ごす人がいて、そういう人のために、この本はある。

 

とりあえず、この本の中で最も肯いたところは、寝たら起きたくない起きたら寝たくない、である。まったくそのとおり。