内田百閒「第一阿呆列車」

 

第一阿房列車 (新潮文庫)

第一阿房列車 (新潮文庫)

 

 何故今まで読んでいなかったのだろうか。このご時勢、めちゃくちゃ列車に乗りたいけど、やはりまだ乗ることを躊躇していて、本の中のことなのに、非常に羨ましい。いいなあ。

 

私は実は、鈍行列車にぼーっと乗っているのが好きなのだけれど、理由とか動機とか目的とか、そんなもの何もないんだよね。何はなくとも、ただ乗りたい。乗ったら満足できる。そういう心持ちが、この本の中で、バシッと言い表されていて、なんだか、ありがとう、と言いたくなる。これを読みながら、同じ路線をぼーっと乗っていけたら、最高だろうなあ。

 

第三まであるので、ぼーっと読んでいきたい。