岩城けい「さようなら、オレンジ」

 

さようなら、オレンジ (ちくま文庫)

さようなら、オレンジ (ちくま文庫)

 

 この話が日本語で書かれている、ということがとても大事なことに思える。人って、自分の使い慣れている、慣れ親しんでいる言語でしか、思考できないのかもしれない。

 

日本が島国だから、という理由だけなのかはわからないけど、日本人って本当に文化の違いを知らないよなあ、と思う。空は繋がっている、とは言うものの、人間は自分とは違うものを、どうしたって分断したがる。1人1人違うはずなのに、何人かでグループを作りたがる。自分と完全に同じ人なんて、絶対いないのに。

 

今、読んでおいてよかったなあ、と思う話。