映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」

 

 久々に映画を観てきた。毎月映画を観る、と決めていたくせに、5月と6月は早速サボってしまった。他のことにかまけていたよ…。

 

「Bowling for Columbine」をDVDで見たときに、度肝を抜かれるとはこういうことか、とはじめて思ったのを覚えている。その衝撃が残っていたので、これは映画館で観ようと思っていた。期間が延長してくれてよかった…(先週で終わるはずだった)。

 

原題は「Where To Invade Next」なので、いろいろ皮肉がこもっているのは当然のこと。この人の、コメディタッチで深刻な問題を取り上げ、シリアスに締めるところは締める、そのバランスの良さと作り方が、私は好きなのだと気付く。事実だけを伝えるドキュメンタリーもあるけれど、これは監督の目線がものすごく入って、気持ちや意見まで伝えてくる。これを見て、君はどう思うのか、ということだろうか。

 

それにしても、この人は本当にアメリカが好きなんだろうなあ、と思う。問題を提起し、批判し、皮肉って、けちょんけちょんにするけど、それってつまりアメリカを良くしたい、ということだろうから。この人ほど、アメリカ人という自覚を持っている人は、あんまりいない気がする。これを見ると、日本人って何なんだろうな、ってものすごく思う。