ゴーゴリ「外套・鼻」

 

外套・鼻 (岩波文庫)

外套・鼻 (岩波文庫)

 

 この前読んだ本(その名にちなんで)の中に出てきたので、気になって読んでみた。ゴーゴリって名字なんだよな、と改めて思うと、日本人が名前に、佐藤とか鈴木とか付けられるようなものかと考えると、たしかに微妙な心持ちになる。

 

2つの話ともわりと短く、さくっと読めた。どちらもなんだか不思議というか、もやもやするというか、さくっと読めるんだけど、すんなりとは終わらない。「外套」は特に、日本の怪談っぽいなあ、とも思う。

 

ジュンパ・ラヒリがどうしてこの本と、この名前を使ったのかなあ、と考えを巡らせて、物思いに耽ってみるのもいい。