ミランダ・ジュライ「あなたを選んでくれるもの」

 

あなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)

あなたを選んでくれるもの (新潮クレスト・ブックス)

 

 私がインターネット上に感想を書くことも、無用な本だよなあ、と思う。この人は、誰かが思いついてやってみたくてもやれないことを、素直に気持ちよくやってのけてしまう。それがお洒落で格好よく見えてずるい、と思えてしまうときもあるけど、本当は全然そんなことはなくて、この人のしていることは、全部泥臭い。

 

題名のように、なんとなく自然に、あなたを選んでくれているようで、自分で引き寄せているような感じもあって、運命というか運勢というか、自分が動くと周りも勝手に流動するのかもしれないなあ。