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丸谷才一「笹まくら」

 

笹まくら (新潮文庫)

笹まくら (新潮文庫)

 

2ヶ月ぶりの更新になってしまった。ええと、あけましておめでとうございます…。

本を2冊同時に読む、ということをしているのだが、今の自分には無理な行動であった。でも、まだもう1冊読み終わっていないので、しばらくはこののろのろなペースで更新することになりそう。

この本は、わりとさくさくと読んでいる、と思っていたのだけど、2ヶ月も経っていた。時間の経過を感じさせない、文章の流れの中にいたからだろうか。

1人の人間が、別人として生きた過去と現在が対比されるように書かれているのだけれど、結局のところ、同一人物でしかないということを思い知らされる。対比も、分割も、実際はできなくて、何十年という1人の生きた時間は、すべて地続きなのだなあ。過去と、現在と、どちらが本物で、どちらが真実で、どちらが事実なのか。裏を返せば、生きている人たちは皆、嘘をついて、虚構に生きているのかもしれない。