ジャニス・ジョプリンの音楽は、10年くらい前から聞くようになったのだけれど、テレビのドキュメンタリー番組なんかを見ても、この人のことを掴みきれなかった。映画をやると聞いて、もう少しわかるかなあ、と思って、観にいってみた。
けど、やっぱり、他人のことはわかるわけがないね。同じ時代を生きたわけでもなく、そのときの空気感を知れるわけでもなく、まして話したこともない人を決めつけることなんて、私にはできない。ただ、映像に残るジャニス・ジョプリンは、人に向けて無邪気な笑顔を向けるのだけれど、そのあとすぐに、悲しそうな、不安げな表情になる。それがすごく印象的だった。
とりあえず、見たことのないライヴの映像が見れて、よかった。もうちょっとライヴシーンが長くてもよかったけど。