とても切ない話だなあ。悲しいとか、寂しいとかではなく、切ないなんだなあ。
たいていの人は、自分と社会の隙間をすり合わせて、もしもズレがあっても、なくそうとしたり、ないフリをしたりする。だけど、ズレがあったって、自分のままで生きるというのは勇気のいることだなあ、と思う。自分らしくとか、個性とか、簡単に言う世の中だけれど、自分のまま生きている人が本当に現れたら、皆簡単には受け入れないんだろう。
とても切ない話だなあ。悲しいとか、寂しいとかではなく、切ないなんだなあ。
たいていの人は、自分と社会の隙間をすり合わせて、もしもズレがあっても、なくそうとしたり、ないフリをしたりする。だけど、ズレがあったって、自分のままで生きるというのは勇気のいることだなあ、と思う。自分らしくとか、個性とか、簡単に言う世の中だけれど、自分のまま生きている人が本当に現れたら、皆簡単には受け入れないんだろう。
久々に、新しく買った本を読んだ。昔の世界に浸りすぎてて、ゆっくりしたものに慣れていたせいか、どんどんいろんなことが起きていって、途中でちょっと、わーっ、というパニックになる。
元気になる本、と解説に書いてあったんだけど、私は逆に元気を失ってしまった。病気の症状とか薬とか、細かく書かれていて、そういうのが全部自分の中に入ってくると、不安というか、ドキドキして、怖くなった。
久々に映画を観てきた。毎月映画を観る、と決めていたくせに、5月と6月は早速サボってしまった。他のことにかまけていたよ…。
「Bowling for Columbine」をDVDで見たときに、度肝を抜かれるとはこういうことか、とはじめて思ったのを覚えている。その衝撃が残っていたので、これは映画館で観ようと思っていた。期間が延長してくれてよかった…(先週で終わるはずだった)。
原題は「Where To Invade Next」なので、いろいろ皮肉がこもっているのは当然のこと。この人の、コメディタッチで深刻な問題を取り上げ、シリアスに締めるところは締める、そのバランスの良さと作り方が、私は好きなのだと気付く。事実だけを伝えるドキュメンタリーもあるけれど、これは監督の目線がものすごく入って、気持ちや意見まで伝えてくる。これを見て、君はどう思うのか、ということだろうか。
それにしても、この人は本当にアメリカが好きなんだろうなあ、と思う。問題を提起し、批判し、皮肉って、けちょんけちょんにするけど、それってつまりアメリカを良くしたい、ということだろうから。この人ほど、アメリカ人という自覚を持っている人は、あんまりいない気がする。これを見ると、日本人って何なんだろうな、ってものすごく思う。
今になれば、晩年の作品、ということになって、だからこんな卑屈な感じが強いんだなあ、と思ってしまうけど、この卑屈さを抜け出せたら、また違う話を書けたかもしれない。
この人の話は、卑屈さもあるけど、あっけらかんとした楽観的な部分も入り混じった、喜劇っぽいところが好きなんだなあ。この本はちょっと、悲劇ぶっている気がする。